◆短冊と線香による先祖供養 ─ ダイジェスト◆
 (まず「先祖供養について」のカテゴリーをコメント欄まで読んでください)
 
神棚がある場合は、神棚を先にお祀りしましょう。
供養は家族間でいさかいを起こしてまですることではありません。出来る範囲ですれば良いです。
 
【霊位(短冊)】
・短冊は長さが30cm位、白色無地でなるべく金縁のものが好ましい
  (文房具屋で50〜100円程度で、又は100円ショップでも購入可)。
・市販の短冊がない場合は、短冊大の白い厚紙を使っても良い(ペラペラする薄い紙は駄目)。
・文字は自分で書く。
・黒色または金色の文字で書く。
・マジックや筆ペンで書けばよい(自分ですった墨で書くと理想的)。
・「位」の字は分かりやすいように、太く大きめに書く。
・霊位に穴を空けたり切ったり、傷をつけるようなことをしない。
・霊位をラップなどで包まない(多少、汚れても構わない)。
・一度使い始めた短冊はなるべく長く使用し、汚れたら替えれば良い(リーマン氏は25年近く使用中)。
・書き損じや破損した霊位は神社の古札箱に持っていくか、ゴミ箱に捨てればよい。
・霊位は基本的に出したままで良いが、仕舞う場合は、
 線香が燃え終わった後も1時間程度は置いておくほうが良い。
・供養中は霊位に触れたりしない。
・基本的に同じ姓を使用する家族全員で1つの短冊を使用すれば良いが、
 家庭の状況に応じて、個別に短冊を所持してもかまわない。
 (例:家庭の宗教上の問題で各自の部屋で供養したい、異なる姓の人と同居している場合・・・など)
 
【自宅に位牌がある場合】
・位牌に「○○家先祖代々の霊位」と書かれていれば位牌を使用。
 (この場合は、仏壇のサイズに応じた小さな位牌であってもよい。)
・位牌に「位」がない場合は、「位」まで短冊に書き、それを使用。
・位牌が戒名や故人名で書かれている場合も、上記の通りに[霊位(短冊)]を作成し使用。
・[霊位(短冊)]は現在ある位牌と同じ場所に置いて構わないが、
 その場合は[霊位(短冊)]を一番手前(線香器に近い位置)に置く。
 
【記入する苗字】
・現在名乗っている姓のみを使用。
・離婚していても旦那姓を使用しているならば、旦那姓で。
・漢字を旧字・新字の両方使用している場合は好きなほうで。
・外国籍の場合、カタカナで記入。
 
【線香】
・神社や寺院の特製線香では無く、市販されている線香が良い。
・煙は微煙よりも普通の量のほうが好ましいが、できる範囲で(匂いの種類よりも煙の量が重要)。
・短い線香は先祖供養に不向き。市販の仏前線香の長さ(10cm以上)であれば良い。
・ロウソクは危険なので不要。ライターで着火すればよい。
・点火前の2本の線香の長さが、3本目の線香よりも短くないように(多少の差はOK)。
・折れてしまった線香は、最初の2本には絶対使用しない(3本目に使うのは可)。
・一旦点火した線香には、倒れたりしない限り途中で触れたりしない。
・一度の供養で3本より多く供えても、供養度合に変わりはない。又、1日の供養回数もせいぜい2回まで。
・線香器(香炉)はどんぶり茶碗などで代用可(無地で白っぽい厚手のものが良い)。
・灰がない場合は、線香が立つものであれば、塩など不燃性のもので代用可。
・線香器(香炉)の下に皿などをひく(線香倒れや器の加熱による出火防止策として)。
・燃焼後の消火確認を忘れずに。
 
【供養する場所】
・仏壇がある場合は仏壇で。
 但し、仏壇が新興宗教仕様の場合は、その仏壇を使わずに別の場所で供養を。
・仏壇がない(使えない)場合は、供養の時だけテーブルの上などで短冊線香を置いて行うのも良い。
・仏壇以外の場所で供養する場合、短冊の上方は50cm以上の空間があるほうが良い。
・供養位置の高さは床面から150cmの範囲内で(理想は床から1メートル以内)。
・床置きや床から5cm未満の高さでの供養は駄目。
・一つの家で、複数箇所でそれぞれにしても構わない。
・神棚と同室で先祖供養する場合は神棚の下で供養するのが理想。
・神棚(札)との並列は駄目。必ず神棚(札)よりも低い位置で。
・家屋内で、1階と2階で神棚と仏壇を分けて設置する場合は、2階に神棚、1階に仏壇が望ましい。
 (住宅事情で移動できない場合は、1階に神棚2階で線香供養となっても可)
・台所でも可。換気扇の下でも可。
・供養場所から1メートル四方はできる範囲で綺麗にしておく。
・方位は気にしなくてよい。
・ベランダなどでも可。
・出張・旅行など、外泊先ではしない。
・車の中での供養は不適切。
 
【時間・タイミング】
・午前10時までが理想だが、霊的に不安定な日没前1時間と深夜0時〜3時を避けた時間帯ならば可。
 (各自の生活状況に合わせて、臨機応変に行う)
・1日の供養回数はせいぜい2回まで。
・毎日でなくとも、できる時にすれば良い。
・供養一式は基本的に仕舞わなくて良いが、
 仕舞う場合は、線香が燃え終わった後も1時間程度は置いておくほうが良い。
 線香器は危ないので仕舞わないように。
 
【お経】
・お経は唱える必要はないが、これまで習慣で唱えていた場合は止めたりせずに、
 最後に[伊勢ー白山道]方式の感謝を捧げればよい。
 
【供物】
・食べ物の供え物は法要などの特別な時以外はしないほうが良いが、日々お茶や水を供えるのは良い。
・お茶や水を供えた場合は、1時間後ぐらいに下げるのが理想的。
・供えたお茶や水は、飲んではいけない。排水口に流すか草木に与えて自然環境に循環させる。
・食べ物を供えた場合は、捨てるのはもったいないので早め(30分以内)に下げ、食せば良い。
 
【その他】
・ロウソクは火災の危険もあるので使用しない(ライターで線香に着火)。
・供養中はむやみに短冊や線香、煙に触れたりしない。
・石や像などを周りに置かない。
・亡くなった人の写真は置かないほうがよい。
・鈴がある場合は、供養のはじめに2回鳴らすとよい。
・ペットが先祖供養する部屋に入ってきてもよいが、供養中の線香短冊に近づかないよう注意を。
・外国人の方は、日本語で「生かして頂いてありがとう御座います」と言ったあとに、
 自国語の表現で言うのを1セットとすると良い。
 
◆締め◆
先祖供養は大事です。でももっと大事なのは親孝行と感謝想起です。
 
 
【番外1:自己の霊体の供養(自分供養)】
・トラウマがあるなど、自分自身に辛い時がある場合は
 普段の先祖供養の3本が消えたあとに、さらに線香1本を同じ線香器の中心に立て
 「(自分のフルネーム)を生かして頂いてありがとう御座位ます」と唱える。
・この自分供養は弱ったときだけの手段で、本来は普段の3本の供養でいくのがよい。
 
【番外2:動物の弔い】
・動物の場合は、忘れてあげるのが本当の供養になる。
・弔う場合は、亡くなってから3日間だけ毎日、
 その後の一ヶ月間は、週に一度だけ亡くなった曜日に、
 あとは、年1度だけ命日に・・・と早めに切り上げたほうがよい。
・短冊は不要
・線香は半分に折ったものを使用(半本を1本でも、半本を2本でもどちらでもよい)
・先祖供養とは別に線香器を用意し、動物が居た場所に線香を立てる。
 (室内飼いなら床に、外飼いだった場合は直接地面に挿してもよい)
・仕事柄動物の死に関わることが多い人や交通事故などで関係した場合は
 普段の先祖供養の線香3本が消えたあとに、
 同じ線香器の中心に半分に折った線香を立て、感謝の思いを捧げる。
・動物の魂へ捧げる言葉、思いは、自分なりの感謝の思いを捧げる事が大事であり、それが通じる。
・自分供養も行う人は、自分供養のあとに動物供養をする。
 
※動物の弔いについては2008/03/29の記事を参照。但し、参照記事の(3)については、2009/02/18に改変したことをご留意ください。