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動画を見ていて
ホワイトボードに書かれた文字が動き出す揺れを見ていて

毎日毎日飽きもせず
量子力学と読んでいる記憶と

雨に打たれ、小さな額におさまった家系図の名前
すっかり滲んでしまい、文字という文字はただ紙をにじますだけのものになっていたのに

捨てがたく、置いていた
そののち、ふと見たら
印肉がすっかり整い
元の文字に戻っていた
赤い和紙に桜が散りばめられた上に白地の和紙
あの額を、見た時は目を疑った

名前という世界に住む量子力学では、普通の事だったのかも知れない
と、もう2度と、開けっ放しの窓の側で、雨に滲まないようにと

どこに直したのか
いい加減、寝なければと思いながら
アレを一体、どこにやろうか⁈